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若さ


著者:サミュエル ウルマン     
2002年04月16日     
“若さ”というのは、   人生のある時期をいうのではない。
それは、   心の状態を指す言葉である。
すなわち  鍛えられた意志と  豊かな想像力と
厳しい情熱を持ち  安易な人生を選ばず  冒険を愛し
臆病に打ち克つ   勇敢な心
このような心の状態をいう。


人は  年齢の数だけで  老いるのではない。
理想を失った時  人は  老いる。
年とともに  皮膚には皺がふえる。
然し、  熱意を失った時  魂はしぼむ。
心配や疑念  自信喪失  恐れと失望
このようなものが  人を老いさせ  精神をむしばむ。


70才であれ  16才であれ  未知への憧れ
満天の星や  天体のような物事に対する 甘美な驚き
幼子のような  飽くことのない深求心  人生の楽しさと興味を
人は  心に持つことができるのである。


あなたは  信念とともに若く  猜疑とともに老いる。
あなたは  自信とともに若く  恐怖とともに老いる。
あなたは  希望とともに若く  失望とともに老いる。


地球や  人々や  無限の事象から
美しさ  快活さ  勇気の壮大さ  力などの  言葉を
あなたの心が  受信できるとき  あなたは若い。
心の通信がすべてとだえ  悲壮の雪や  冷淡の氷が
あなたの心の殆どを  占領したとき  あなたは本当に年老いて
魂を  神の手に  委ねる他はなくなる。
                ( 翻訳責任 野村順一 )

★サミュエル ウルマン プロフィール------------------------------------★
1840年ドイツで、ユダヤ人の家庭に生まれ、1951年アメリカに移民。
南北戦争で2度の戦傷を受けたが、ユダヤの裕福な女性と結婚。商取引で
産を成す。
 6人の子供とバーミンガムに住み、熱心なユダヤ教徒として、黒人や女性の
教育への差別撤廃に献身。晩年、戦傷がもとで難聴となり、詩作を趣味とする。
この詩は80歳になった時のもの。マッカーサー元帥が日本統治の折、座右の銘
としていたものを、松下幸之助氏ほか、日本のトップリーダーの紹介によって
日本中に広まった。
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