PPK運動の原点は南信州の小さな町
2001年12月11日
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 このごろ流行りのPPK(ピンピンコロリ)運動。いつまでも元気で生き、病まずにポックリゆきたい思いを見事に表現しています。私がこの造語を知ったのは 50代なかばで、ある人からいただいた雑誌の「東北でピンピンコロリと健康長寿運動盛ん」と いう記事でした。私は、コロリにはまだ早い、縁起でもないや、と違和感を覚えつつ、なんと なく語感がおもしろく、ピン・ピン・キラリと言いかえ講演会などで紹介したものです。しかし、彼岸≠意識しはじめる年代に入ると、さよならする時はそんな感じがいい、 徘徊で妻に迷惑をかけないで過ごせたらいいぞ、と自戒のために呪文のように唱えはじめたのです。 もっとも、口の中でモゴモゴ唱えるので家内は聞いたことがない筈です。

  ところで、PPKという造語はいつ頃、どこで生まれたのか。 先日、検索ロボットで調べると長野県の公式ホームページに次のように記してありました。 冒頭に「当県は平均寿命が長い割に一人当たり老人医療費が全国最低で『ピンピンコロリの里』と 言われている」と記した後、「昭和54年、長野県下伊那郡高森町で開かれた県の体育学会で、 高森町内の中高年齢者の体力・健康づくりのキャッチフレーズとして利用した。 運動の中心に東洋医学のツボを利用した」とありました。PPK運動は、中央アルプスと南アルプスに囲まれた伊那谷の南部にある小さな町から生まれたのです。 PPKが全国的に知れわたったのは平成10年秋に医事評論家の水野肇さんほか、編著『PPKのすすめ』が出版されてからです。

 昨年7月にホームページを立ち上げたとき、迷わず題名を『PPK手帳』とつけました。ウエブにはPPKは少ないので、風がわりな題名に見られるのでしょう、妙な問い合わせがきま す。「手帳をどこで購入すればいいか」とか「ピンピン元気になる媚薬を買うて」という妖しげなメールまできます。こちらは使い途がないのでお断りしています。10月19日早暁、古里で 「しし座流星群」を見上げながら、ひろむ≠ネる男がパソコンの前に座れなくなるまで続けようと願いました。

 友遊会代表:青木 弘  url:http://www.tcct.zaq.ne.jp/ppk-aoki/

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