ちょっといい話 (動物たちも高齢化)  
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2001年8月28日
 


  ある日、新聞を読んでいると、こんな見出しが私の目に飛び込んできました。 "私100歳人気者"という文字です。
  かねてから、熟年期・高齢期の方々の充実した生活を時々考えたりしていたのですが、 今、私自身が「風の会」にスタッフとして関わるようになり、高齢化社会への対応は、本当に 重要で大切なものだと 特に思うようになりました。 そんなときですので、なんだろう?面白そう・・・と読んでみると なんと!人間社会のことではなく、動物園の話でした。

   でも、この記事を読んで、なんだかとても心がホッとする感じをうけました。それで、ちょっと 読んでほしいな、「風の会」のサイトを日頃見に来てくださる皆さまは、どんな風に感じられる かしらと思いました。

 "人間社会さながらに長寿化が進む動物園で、年老いたり病気にかかったりした動物たちを、 世話する動きが定着しつつある。元気な動物を見せる「見栄え」重視の姿勢から、ありのままの姿を見てもらおうという方針に変わってきたためだ。そのために、過ごしやすい特別室を 設置したり、流動食を増やしたり「高齢化」対策に気をつかっている。「けなげに生きている姿を見ると逆に励まされる」と、来園者にも好評だ。(途中略)

  動物園で暮らす推定国内最高齢のゾウ、56歳の「諏訪子」も寄る年波に勝てず、皮膚が弱って乾燥しがち。オリーブ油を塗って湿気を保ったり、運動量の減少から伸びがちのつめを 噴霧器で消毒したりと、こまやかなケアを受けている。園側の努力のかいあって、「諏訪子」は いまでも子どもたちの人気者だ。

" 私たち、子供から大人までみんなの心をなごませてくれた動物たち。"標本"的なものから、 病気になった動物たちを大切にしようという姿勢に変わってきているのです。 昨今、信じられないような殺伐としたニュースが多い中で人間の心の優しさ・思いやりを あらためて感じました。

風の会スタッフ  岡西 里美

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