ゴールデンエイジを楽しく生きる為に
2001年7月31日
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 「普通の主婦」という女性の立場から観ると子供たちが育ち、その後に残された自分を見つめたときあることに気づきました。彼らには彼らの世界があり、その中で家庭を持ち始め、私たちが親としての役目を終えたあとに、「残された人生をいかに有効に生きるか」ということが解ったのです。  
 それには、同世代の仲間創りが大切だと思います。同じ目線で物事を観、考えて安心感を持ち、喜びを共有することが大事だということです。
 私たちの子供の頃でしたらまだ村社会がありました。そのため気心の知れた仲間が絶えず生活の中にいたのですが、現在の都市社会では「人的繋がり」が創りにくくなってきていることは事実です。  そのために新たな交流手段であるインターネットや、機関誌などのコミニュケーションツールを使い人的な仲間創りを積極的にしていかなければなりません。

 私たちの世代は戦後の焼け野原から、高度成長時代を経てきました。物質的な豊かさを求め、男性たちは会社人間となり家庭をかえりみず仕事中心の生き方を選びました。  時がたち定年を迎え、ふと気が付くと家庭にも居場所がなく、もちろん会社は卒業してしまっている。それと同じくして、女性たちも家事や育児に専念し、子供たちが成長してふと気が付くと、自分の生き方を持っていなかった。  物質的な豊かさを求めて、戦後社会は当たり前のように流れてきたのです。
 しかし、私は震災を経験して大変なことに気づかされました。「目に映るものはすべて消える」ということです。そして本当に価値のあるものが何なのか思い知らされました。それは、「経験」や「感動」「友情」など心に響くものであることが解ったのです。  「本当に大事なものは、お金や地位名誉ではなく心の交流や感動」ということがわかりました。  その気づきにより、「毎日の生活を悔いなく生きたい」と考えるようになりました。たとえ明日死んでも「ああ よかったな・・・ 楽しかったな・・・ ありがとう・・・」と言えるような生き方がしたいです。
  そのために風の会でもっともっと喜びや感動を、分かち合える仲間創りをしていきたいと思います。

 岡田 三千代(こと まんねんうさぎ)
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