2002年05月14日 「奇跡の詩人日木流奈さんのこと」

奇跡の詩人日木流奈さんのこと

2002年5月14日
風の会のご隠居さん
枚方市 西 弘二郎

数年前に武田葉子さんから、Lunaさん(日木流奈さん*下記説明参照) のご本『月鏡』をいただきました。
脳に障害を持つ7歳の子供が、こんな思いを持ってこんな文章を書けるのかと、一寸ショックを受けたのを思い出します。

 世の中には、「そんな馬鹿な」というような、普通の人間には思いもよらない事柄や事象は数多くあります。そのことを否定するのか、肯定するのか、はっきりとは分からないが、ひょっとするとそんなこともあるかも知れない、と思ってみるか、いずれにしても、どう考えるか、どう受け止めるかによって、その人の人生に大きな影響を及ぼすのではないでしょうか。

 村上和雄さんは、人の遺伝子には45億年の進化の過程が書き込まれてあって、何かのきっかけがあれば、遺伝子のスイッチがONされて、過去の情報が蘇る。とか、

 飯田史彦さんは、人には前世があって、魂を磨くために自ら計画したプログラムを持ってこの世に生まれてくる。思いどおりにならないことや、言葉による意思伝達の限界、肉体的条件など、さまざまな不自由さのなかから、『愛すること、許すこと、感謝すること』を学ぶといっておられます。

 それらのことを併せて考えてみれば、ルナさんは、スゴイ魂のレベルの高い人だと思います。 ご両親の深い愛情と、彼を取り巻く多くの人たちの協力もさることながら、頭の下がる思いがします。 4月28日のNHKスペシャル『奇跡の詩人』を見て更に新たな感動を覚えました。 「幸せは、自らが幸せにならないと、誰も幸せにはしてくれない。」 チルチル・ミチルの青い鳥は、どこかにいるのではなくて、自分の中にある。 分かっていながら、只今の幸せを忘れて、幸せを見つけるために、 「うろうろ」「きょろきょろ」しているのが人生なのかなあ。 そんななかで、時折立ち止まって「そうなんだ、そうだったんだ」と思い返しながら行くのも、 また、人生かなあ。いろいろあってこれもまた面白いことだなあと思っています。 圧倒されて言葉もありません。

◎日木 流奈君のホームページ : http://www2.odn.ne.jp/luna

  ※流奈君の本のことは大和出版営業本部へ
  Tel  03−5978−8121
  Fax 03−5978−8130

「奇跡の詩人」
脳障害児11歳・愛の言葉
NHK4月28日PM9:00放送
日木流奈君は、誕生直後の手術の影響で、脳に障害を受け、話すことも立つこともできない。が、文字盤を使って詩を書き、本を発表している。その内容は、大人たちへの思いやりにあふれている。
 創作活動を可能にしたのは、ドーマン法というリハビリテーション。運動訓練とともに、知性面でのトレーニングも重視する。100人のボランティアたちに支えられたこともあって、意思が伝えられるようになった。指で文字盤を指し、それを母親が読みとるという方法で。豊富な知識は哲学書から天文書まで2千冊に及ぶ読書によるという。
 「世の中は、あなたが幸せじゃないと幸せになれないのです」などと、うんちくに富む言葉で表現してゆく。  流奈君の非凡さに驚く一方で、両親の、子どもの心に立っての教育に胸打たれる。
------朝日新聞TV紹介欄より
 
※流奈君の本のことは大和出版営業本部へ
  Tel:03-5978-8121 Fax:03-5978-8130

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