思いやるこころ  
もどる
2001年8月21日
残暑お見舞い申し上げます。
体温に近い暑さが続きます。皆さまには如何お過ごしですか?
時節がら、お体をご自愛下さいますよう・・・。
………………………………………………………………………………………


  「よその子が死んだの、わが子が転んだの」身引きゃ皮引く。身びいきは本能に近いものがあります。
思いやりのレベルも身勝手なもの。いくら思いやったとしても、本当の気持ち、悩み、苦しみ、痛み ・・・・ある程度推し量ることは出来ても、本当にその人の思いは分からない。 自分の体験、経験、知識を通 して、こうかなあ、ああかなあ、と言えても、真の理解には至らないものだと思います。 悩みから抜け出したいのは当の本人なのだし、本人が一番何とかしなくてはと思っているのだから。
  こちらにできることは、共感する事、共に悲しみ、共に悩み、共に苦しむ、じっと見守る。 批判しないで聴いてあげる 。 「そおかあ」「そおなんだ」、と受け止めてあげる。 また、良い知恵があれば、他の力も借りる。神に祈る。 心が自分のほうを向いている間は、よい結果 はうまれてこないものです。  相手のことを祈っているときは、人を責める心は働きません。こんなことしかないのではないかと思います。

 思いやる心、思いをはせる、気が付く、想像する、はるかに思う、思慮。推し量 る、自分の身に比べて人の身について思う、同情する。
 言葉では理解できても、いざ実行という段になれば、なかなか難しい。自己中心の心は簡単にはなくならない。
45億年もかけて受け継いだ、御先祖様からの大切な遺産。無くすことのほうが無理なことです。 従って、大切に納っておくことにすればどうでしょうか。 冷蔵庫に入れて凍らせて、慈悲の心で何重にも包んで、溶けてでてこないようにする。 こんな方法は、如何なものでしょうか?

  正直真面目で暗い人と正直真面目で明るい人。あなたなら、どっちの人になりますか? 同じ真面目でも明るい人になりましょう。
  超プラス発想についての先輩の話『千年に一度の割合で。聖人がこの世に現れる。』 といわれています。 一人の人間に60兆の細胞があり、その細胞一つの中に、30億のDNAがあり、過去の経験が記録として書き込まれ、連綿として受け継がれています。何かのきっかけで遺伝子のスイッチがONになれば、我が家の子孫のなかから、聖人が出るやも知れん。 そのためには今を確かに生きることが基礎になる。 最高道徳の実行もこんなふうに考えたら一段と楽しくなる。気宇壮大にして明るく生きましょう。

風の会会員 西 弘二郎

もどる