青汁のコマーシャル「歳の順とは限らんぞー」
生老病死は気づかぬうちに 背後に迫っている。
「生れたら必ず死ぬ」これほど確かなものはない。
限りある人生、死を見つめた上での生を、いかに充実させるかを問われているのでは
ないでしょうか。
徒然草、第155段の後半に味わい深い文章があります。
気がつかないうちに季節は変っているが、 いつ春になったのか、夏になったのかと 云われれば、 その日が特定できない様に、人の老死も同じ様なものである。
というふうに受け取られます。
「春暮れて後夏になり、夏果てて秋の来るにはあらず。
春はやがて夏の気をもよほし、夏より既に秋はかよひ、秋は則ち寒くなり、 4月は小春の天気、草も青くなり梅もつぼみぬ
--------(中略)-------------
生老病死の移り来ること、またこれに過ぎたり。
四季はなお定まれるついであり、 死期はついでをまたず。死は前よりしも来たらず。
かねて後より迫れり。人皆死ある事を知りてまつこと。 しかも急ならざるに覚えずして
来る。 沖の干潟遥かなれども、 磯より潮の満つるがごとし。」
(徒然草 第155段の後半)
編集後記:西さんは人生経験豊かな人だと思います。日頃忘れていたことを思い出させて 下さった気がします。読者の皆様は如何でしょうか?―風の会:河本雪夫
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