心づかいと身体の関係
2002年1月15日
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 医療法人しのはら医院長 篠原佳年さんは、心づかいと身体の関係について、 こんなふうに言っておられます。『個性や意識が病気を作り出すという。心身の因果応報です。』 『くよくよすると胃が悪くなり、恐れると腎臓が悪くなる。悲しむと肺を傷め、怒り過ぎると 肝臓をいためる。そして、笑いすぎると心臓に良くない。』

 何事も過ぎたるは何とやら、『中庸は徳の至れるものなり』と、いわれるように程々適当、 バランスをよくしないといけないのですねえ。大自然は絶え間なく、万物を生成化育する進化の方向に エネルギーを働かせている。しかも、プラスとマイナス、陰と陽、酸とアルカリ、動と静、原因と結果・・・ 大きな平均律・因果律によって支配されているときかせていただいています。

 病気との付き合い方について、『病気にエネルギーを集中させない。病気を忘れてください。 病気を諦めて下さい。人の為につくすと、病気を忘れることができますよ。』 病気よりもっと自分が楽しいと感じることに方向転換すれば、気持ちが穏やかになり、自ずと快方に 向かいます。

 『目で見えることしか信じられない』とする風潮が主流の今の時代、生きている喜び『今日も 一日いのちをいただいてありがたい』との、感謝の気持ちを忘れて、分析結果の数値やカロリー、 栄養素、塩分、脂肪、たんぱく質、特効薬、・・・・。『数値が上った下った』と、 一喜一憂する。体のことに意識が集中してしまって、心と体のバランスを崩してストレスをため込み、 心配、不安、おそれ、などの歪んだ心を生み出す。結果として、今の心に同調する過去の出来事を 現在に再現することになり、さらに病気を良くない方向に向かわせることになる。 つまり、今見ているのは過去に起きた出来事ではなくて、今の心が作り出していることなのです。 実現するのは今でしかないのだから、今の自分を変えれば過去は塗り替えられることになる。

 過去は過ぎ去った今。現在の状態は過ぎ去った今の差引き勘定、総決算の結果。未来はまだ来ない今。 現在只今の今を楽しいもの、幸せなものにすれば、過去は変わり未来は明るくなる。どうなるかは、 あなたの心づかい次第ということになります。

 『桜は桜、梅は梅、花それぞれの手柄かな』。花それぞれ自分の可能性を十分に生かしきって、 最大限に美しく咲くことが、この世に存在する価値がある。私たちも、よりよい自分を求めて、 日々前向きに、謙虚に、精一杯生かせていただくことが、幸せにつながる道ではないでしょうか。

  風の会 西 弘二郎さん
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