2002年07月09日 「風のささやき」
小池さん写真小池さんの健康シリーズ第3回「息(3)」

     腹式呼吸

2002年7月09日
生活習慣病予防指導士
小池 喜四雄

呼吸は心臓の鼓動と同じくそのリズムはファジーの動きをしています。水晶時計のような正確なリズムではありません。環境の変化に対応すべく、自律神経の働きによって常に揺れ動いているのです。不安や恐れ憎しみがあるとリズムは速く、喜びや、安心、感謝などの感情があるとリズムはゆっくりになります。
また、何らかの理由で感情が高ぶり、呼吸のリズムが速くなった時でも、意識して"細く、長く、ゆっくり"息を吐き息を吸うことができれば、感情が落着いて安定してきます。

それでは腹式呼吸法の基本をマスターしてみましょう
ストレスから身を守り、からだをリラックスさせ、緊張をほぐすことができる腹式呼吸法を朝晩実践すれば、大きな健康増進効果が期待できます。先ずは基本を!

腹式呼吸の方法

1)床にあおむけになって寝る。
2)両手の親指と親指、人差し指と人差し指を合わせて三角を作る。
3)合わせた親指を、へその上に置く。
4)下腹部に置いた手に意識を集中する。
5)口から細く長くゆっくり、息を吐いてゆく。おなかがへこみつつあるのを感じる。
6)おなかと背中がくっつくようイメージし、息を吐ききる。
7)息を吐ききったら、口を閉じ鼻からゆっくり息を吸い込んで行く。
8)両手の動きから、おなかが徐々にふくらんでゆく感覚を味わう。 イラスト
9)吐く息の長さは、吸う息の長さの二倍ぐらいにする。息を吸いきった時一瞬息を止め、それからゆっくり息を吐き出す。
10)腹式呼吸をしている間は、おなかだけが上下し胸は動かないことを確認する。

この基本型は立った状態でも、椅子にかけた状態もできますので、いろいろな機会を見つけて、その効果を味わってみてください。


小池喜四雄さんのプロフィール:大手電機メーカーを退職後、第二の人生を有意義に生きるためにあらゆる角度から考えておられます。
 生活習慣病予防指導士、シニアライフアドバイザー、太極拳準師範、として活躍しておられます。また、健康のために自ら有機野菜を栽培され、風の会ホームページでも取り上げさせていただいてます。
編集後記 :小池さんによると
、生活習慣病を予防するには「息・食・動・想・環境」に気をつけることがカギであるそうです。今回はその「息」についての三回目です。
次回からは「食」について教えていただきます。

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